春野菜で美味しく元気に!気になる栄養と調理のポイントをご紹介!

桜の花が咲いた姿を見ると、春を感じますね。
春を代表する野菜と言えば、豊かな香りと特有の苦味が特徴のものが多いですよね。
この特有の苦味には、「植物性アルカロイド」という成分が含まれており、体内の解毒作用や新陳代謝を高める効果が注目されています。旬の野菜は、美味しいだけでなく栄養豊富なので、積極的に食べたいものです。

今回の記事では、春を代表する野菜の中から「アスパラガス」「スナップエンドウ」「セロリ」の栄養成分や調理のポイントをご紹介します。

アスパラガス

栄養について

アスパラガスは、疲労回復やスタミナUPの効果が期待できる「アスパラギン酸」を豊富に含みます。「アスパラギン酸」は、アミノ酸の一種で筋肉疲労時にたまった乳酸をエネルギーに変える働きがあり、栄養ドリンクの成分としても利用されています。

また、血管を丈夫にして、高血圧や動脈硬化の予防の効果が期待される「ルチン」も含みます。

調理のポイント

穂先がしまり、茎はまっすぐでしっかりとして、緑の濃いものが新鮮です。
切り口が乾燥して、筋ばったものは、繊維が固くなっている可能性が高いので避けた方がよいです。

ぶつ切りや斜め切りにするとコリコリした食感が楽しめ、ピーラーなどで薄切りにするとシャキシャキした食感が楽しめます。

スナップエンドウ

栄養について

スナップエンドウは「β-カロテン」「ビタミンK」を豊富に含みます。

「β-カロテン」は、体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を丈夫にしたり、免疫力を高めたり、健康を保つために重要な働きをします。

「ビタミンK」は、血液を凝固させる働きを持つビタミンで、カルシウムの吸収をよくすることで骨を丈夫にする役割も持っています。

調理のポイント

ガクを含めた全体が鮮やかな緑のものが新鮮です。
スナップエンドウは、豆が大きくなっても美味しい品種なので、さやにハリがあり実が詰まっているものを選ぶと豆の甘味が楽しめます。

また、シャキシャキの食感にしたい場合は、茹で過ぎに注意しましょう。

セロリ

栄養について

セロリは、「カリウム」を豊富に含みます。「カリウム」は、細胞の外液に存在するナトリウムとバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したり、体内の状態を維持するのに役立ちます。体の水分量を調整してくれるので、むくみの防止や血圧を安定させる役割もあります。

また、セロリの独特な香りの成分には「アピイン」が含まれ、ストレスを緩和して、精神を安定させる働きがあると言われています。

調理のポイント

茎が白く、葉は緑でシャキッとしていて、みずみずしいものが新鮮です。

セロリは表面に繊維が多い野菜なので、切り方によって食感が大きく変化します。
繊維に沿って切ると歯ごたえが残りしっかりとした食感になり、繊維を断つ切り方をすると香りが強く出ます。好みや用途にあわせて使い分けてみてください。

まとめ

ご紹介した春野菜の調理のポイントを参考に、旬の味を美味しく味わっていただけると幸いです。

手軽に楽しみたいという方は、いつものサラダに春野菜をひとつ足してみるのはいかがでしょうか。ぜひお試しください。