ハマる人続出!愛媛の冷汁『さつま汁』が美味しいと話題!
みなさんは、愛媛の郷土料理である『さつま汁』を知っていますか?
ネットで検索すると九州の薩摩(さつま)汁がトップに出てきますが、実は、愛媛にもさつま汁という郷土料理があるのです。
今回の記事では、愛媛県のさつま汁とはどのような料理なのか、さつま汁からはどのような栄養がとれるのか、などを解説します。
愛媛の郷土料理『さつま汁』ってどんなもの?
さつま汁は愛媛県の郷土料理です。
鯛やアジなどの魚をすりつぶし、味噌と出汁を加え、さらに薬味を足して仕上げる汁物です。
薬味は、ミカンの皮や刻みネギなど、好みで好きなものを散らしましょう。
さつま汁は、普通の汁物のように飲むのではなく、ごはんの上にかけて食べます。
アツアツのご飯にかけても、冷えた麦飯などにかけても美味しく食べられるそうで、古くから愛されてきた郷土料理なのです。
味噌は麦味噌を使う
愛媛県は、はだが麦の生産量が全国でもトップの県です。
TBSの『ゲンキの時間』では、愛媛県で大腸がんが少ない理由の1つとして、はだか麦を良く食べているからではないかと、取り上げられていました。
はだが麦は「麦味噌」の原料としても使われています。
全国的に流通している味噌は米味噌ですが、愛媛では麦味噌が多く消費されています。
麦味噌は、米味噌と比べると、あっさりとしていて、甘味があるところが特徴です。
さつま汁独特の美味しい甘味は、麦味噌から出ているため、麦味噌を使わなければ美味しいさつま汁を作ることは難しいのです。
薬味にミカンの皮?
さつま汁に加える薬味にはミカンなどの柑橘類の皮を入れることがあります。
愛媛県は、柑橘類の生産が盛んだったことから、皮も薬味として使われてきたのでしょう。
普段フルーツを食べるときは捨ててしまいがちな皮ですが、皮には食物繊維やビタミンがたくさん含まれています。
柑橘類の皮を薬味として使うことは、全国的にはあまり使われていない方法ですが、優秀なアクセントになってくれます。
ぜひ、これからは捨ててしまわずに活用しましょう!
すまし汁のようなシンプルな汁物に入れても上品な仕上がりになりますよ。
愛媛の郷土料理なのに、どうして『さつま』汁なの?
『さつま』ときくと、薩摩、九州、などを思い浮かべる方が多いでしょう。
愛媛県の郷土料理なのに、どうして『さつま』というのでしょうか。
実は、さつま汁の由来は、2つほど考えられています。
1つ目は『九州から伝わったから』という説。
その名の通り、薩摩から伝わった汁ということですね。
2つ目は、『夫が妻を助けるために作ったことから、妻を補佐する『佐妻』汁となった』という説です。
さつま汁からとれる栄養は?
さつま汁から摂れる栄養は、麦味噌の食物繊維、魚の良質な油やたんぱく質です。
麦味噌は食物繊維を多く含む味噌なので、普通の味噌よりもお腹に優しいといえるでしょう。
また、魚の油(アジやイワシ、サンマ等)は不飽和脂肪酸です。
不飽和脂肪酸は体の中で固まらない油なので、血中の中性脂肪を上げにくい油といわれています。
さつま汁は、古くから地域の人々の栄養補給をし、健康を支えてきてくれたのでしょう。
さつま汁は地産地消の理想的な郷土料理
愛媛のさつま汁は、愛媛ならではの食材を使ったおいしくて健康的な郷土料理です。
1度食べるとハマる方も多く、取り寄せする方も続出しています。
さらに健康的にアレンジするなら、白米を麦ごはんに変えてみましょう。
麦ごはんは、白米よりも血糖値の上昇をゆるやかにしてくれます。
麦ごはんをおかずと一緒に食べるのはあまり好きでない方でも、美味しいさつま汁と一緒になら、食べられる方も多いのではないでしょうか。
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