菌活で今注目の発酵食品6選!麹菌からできる「飲む点滴」甘酒の特徴とは?
健康と美容に気を使う人たちの間で注目されている『菌活』。
菌活とは、体に良い働きをする菌を含む食べ物を、積極的に食生活に取り入れていくことです。
菌活を取り入れることで、腸内環境を整えることが期待でき、健康な体づくりに役立ちます。
腸内環境が整うことで、便秘や下痢等の腸内トラブルを解消する効果も期待できます。
次に、大腸は大腸がんや過敏性腸症候群等のトラブルを発生させやすい臓器なので、腸内環境を整えることで、病気の予防ができます。
さらに、大腸内では免疫細胞が作られていたり、精神を安定させるセロトニンを作っていたりするため、腸内環境を整えておくことは、健康維持のためにも重要です。
今回の記事では、菌活に使える発酵食品について、ご紹介していきます。
菌活に使える発酵食品とは?
菌活に使える食材はたくさんありますが、今回は、6つの発酵食品を紹介します。
1.味噌
味噌は「大豆」を「麹菌」で発酵させて作ります。
発酵の過程ではたんぱく質がアミノ酸に分解されるため、消化吸収が良くなる等のメリットがある食品です。
塩分が高い味噌もありますが、血圧を下げる効果も見つかっていることから、近年注目されています。
2.納豆
納豆は「大豆」と「納豆菌」で作る発酵食品です。
良質な大豆たんぱく質、ビタミンK、食物繊維などを豊富に含むため、美容と健康に役立つ成分をたくさん摂ることができます。
3.チーズ
チーズは「生乳」と「乳酸菌」で作られる発酵食品です。
乳酸菌は、腸内環境を調える善玉菌の仲間なので、お腹の中の健康に役立ちます。
4.酢
酢は、穀物や果物などをアルコール発酵させて作る調味料です。酢を作る際には、米を蒸してから水を加え、『糖化したもろみ』を作ります。その後、酵母菌を加えてお酒の状態にし、アルコールをエサに酢を作る『酢酸菌』を加えて、独特の酸っぱい味を作りだしています。
調理によく使う酢ですが、最近ではりんご酢やぶどう酢など、飲むために作られた酢も発売されています。ジュース感覚で飲めるものも増えているため、味付け以外の使用方法でも食生活に取り入れやすいのではないでしょうか。
5.ヨーグルト
ヨーグルトは「生乳」と「乳酸菌」で作る発酵食品です。すでに、お腹によい食べ物の代表食品になっていますよね。
ヨーグルトには、腸内環境のバランスを整えてくれる乳酸菌が含まれています。最近では、生きたまま腸に届く乳酸菌を添加した商品が発売されているため、腸内環境改善にピッタリの食品です。
6.甘酒
甘酒は「米」と「麹(麹菌)」から作られ、古くから日本で愛されてきた発酵食品です。
麹の働きにより、米にはないビタミン類が作られていたり、発酵の過程で分解されたアミノ酸やブドウ糖が入っていたりすることから、『飲む点滴』といわれています。
江戸時代には、夏バテ防止のために、夏場に飲まれていたことも有名です。
季節を問わず、栄養補給ができるので、菌活に上手に取り入れていきたい食品です。
他の発酵食品より、甘酒がおすすめな理由
先ほど紹介した食品は、どれも菌活に活用できる食品です。しかし、その中でも甘酒は特におすすめできる食品です。
その理由を、2つの観点から解説します。
1.たくさん飲んでも美味しく取り入れられる
体に良い菌が含まれている食品には、味噌、納豆、チーズ、酢などがあります。
このうち、納豆、チーズ、酢は味の好き嫌いが分かれることが多い食品で、クセがあるという面があります。また、味噌は調味料なのでたくさん食べるのは難しい食品です。
甘酒にも独特の甘味がありますが、フルーツと混ぜてスムージー風にしたり、レモンを入れてサッパリさせたりなど、アレンジがしやすいのではないでしょうか。
そのため、ほかの発酵食品よりも、量を多く取り入れやすいメリットがあります。
2.塩分の摂りすぎにならない
発酵食品には、味噌やチーズ等がありますが、これらは食べすぎると塩分が高くなりがちです。
体に良い菌を取り入れるためにたくさん食べてしまうと、塩分の摂りすぎになり、むくみや高血圧の原因になります。
高血圧は、心疾患や脳血管疾患へ発展しかねない、疾患の一種です。健康のために食べた食品で、高血圧になっては、本末転倒ですよね。甘酒は、菌活に使える食品の中でも塩分が低いため、塩分が気になる方におすすめです。
まとめ
日本で古くから愛されてきた発酵食品は、その過程でできる代謝物や、添加する菌が健康に良いと注目されています。その影響で、最近では『菌活』が美容と健康を意識している方の中で流行しているのです。
発酵食品には、甘酒やヨーグルトのように、食生活に取り入れやすいものから、酢や味噌のように、たくさん取り入れることが難しいものもあります。
甘酒は、美味しく、いろいろなアレンジをしながら飲めるので、ぜひ、菌活に採用してくださいね。
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