米麹にはこんな効果が!美肌に繋がる嬉しい働きをご紹介!
飲む点滴といわれる甘酒。
甘酒が注目された理由は様々ですが、その中の1つに米麹に含まれる『コウジ酸』がもつ美白効果があります。
しかしその根拠は明確ではないものが多く、どうして効果があるのかイマイチ分からない……と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、米麹が美肌に良いといわれている理由について、大手企業の実験結果を元にお話します。
どうして米麹が美肌によいといわれているの?
米麹と美肌の関係に一番初めに注目したのは、化粧品業界です。
酒造りを行う人たちの手が非常に美しいことから、麹に注目し美白化粧品に活かすようになりました。
麹の中でも、その美白効果を担ってくれるのが『コウジ酸』です。
『コウジ酸』はシミの持っているメラニンをつくる酵素の働きを止めてくれるのです。そのメカニズムは、次の通りです。
まず、私たちが紫外線を浴びると、「メラノサイト」という部分にメラニンを作るよう、脳から指令が出されます。そしてメラニンは、肌の奥まで紫外線を入れないために、私たちの皮膚に黒っぽい色として出現します。
「メラノサイト」というのが私たちの皮膚でメラニンを作り出す部分なのですが、『コウジ酸』は「メラノサイト」でメラニンを作る酵素を阻害するため、肌へのダメージを避ける働きがあるのです。
米麹(コウジ酸)にはこんな研究結果が!
『コウジ酸』についての研究は様々なところでされています。
例えば、マッシュルームにチロシン(メラニンを作り出す酵素を持つ)を振りかけてマッシュルームを黒く変色させる際に、コウジ酸を塗っておくと、マッシュルームは黒くならなかったという実験結果を、ある化粧品大手メーカーが発表しています。
そのほかにも、金魚の水槽にコウジ酸を入れて2カ月飼育すると、金魚の色が白くなるという実験結果もあります。もちろん金魚のうろこだけが変化して、金魚は元気なままです。
このように『コウジ酸』には美白効果があるということがわかっているのです。
もし、顔や手など気になる部分があるのでしたら、ピンポイントでパックとして米麹を使うと効果が期待できるかもしれません。
甘酒など米糀を飲むと……?
米麹を食べ物、飲み物としてとるとすれば、甘酒が最も簡単な方法ではないでしょうか。甘酒の美肌効果については、近年注目されています。
先ほど紹介した『コウジ酸』は、皮膚に直接塗った場合に効果を発揮します。
では、甘酒を飲むことで肌に良い効果をもたらすものは何でしょうか。
それは、甘酒に含まれる『ビタミン類』です。
甘酒には、ビタミンB群を中心に、いくつかのビタミンが含まれています。ビタミンB群は、肌の代謝に欠かせない栄養なので大きなメリットです。
あるメーカーが行った研究によると、酒粕と米麹の両方を使用した甘酒を飲むことで、目の下のクマの改善がみられた、というデータが出ました。こちらは、まだどの成分が効果を出したのかはっきり分かっていませんが、甘酒とクマの改善は関係があるのかもしれませんね。
まとめ
米麹や甘酒による美白、美肌への効果については、1990年頃に化粧品で『コウジ酸』ブームが流行して以来、様々な研究が行われています。
特に皮膚に塗ることで効果を発揮する『コウジ酸』は、高い美白効果があることが研究結果で明らかになっています。
『コウジ酸』が含まれている化粧品を購入しても良いですし、米麹でパックをしてみても良いでしょう。飲むことによる美白への効果ははっきりと解明されていない部分もありますが、これからの研究結果によって美白効果が期待できそうです。
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