飲んでもOKな甘酒!糀の甘酒は便秘気味な妊婦さんへの強い味方!
妊娠しているときに甘酒を飲んでも全く問題ありません。
『酒』とつくため、アルコールなんじゃないかと不安になってしまう人もいるかもしれませんが、
米糀由来の甘酒にはアルコールは全く含まれていませんので、大丈夫です。
さらに、米糀の甘酒には、便秘気味の妊婦さんに嬉しい成分が含まれています。
今回の記事では、【米糀由来の甘酒に含まれる『オリゴ糖』と『食物繊維』】について解説していきます。
米糀の甘酒に含まれるオリゴ糖と食物繊維に注目
甘酒に含まれる『オリゴ糖』と『食物繊維』は、腸内環境を綺麗にしてくれる役割を持っています。
この2つを含んでいるのは米糀の甘酒ですから、酒粕から作られた甘酒ではなく、米糀の甘酒を選びましょう。
オリゴ糖の役割
オリゴ糖は、腸内環境で善玉菌のエサとなります。
ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は、腸内環境を綺麗に保つために重要な役割をしています。
腸内では、善玉菌が優位でないと、悪玉菌の活動が活発になり、便秘や下痢だけでなく、クサイおならの原因になってしまうことも。
オリゴ糖は『善玉菌を支えることで、腸内環境を綺麗にすることに貢献してくれる成分』なのです。
食物繊維の役割
食物繊維は、腸内で便のかさを増して、しっかりした便を作り、スムーズな排せつを促してくれます。
腸内で食物繊維が不足すると、便の量が足りなくなり、便秘の原因になってしまうのです。
また、食物繊維の中には、水を吸着させて便を排せつさせやすくするものもあります。
酒粕由来の甘酒をおすすめしない理由はアルコールではない
甘酒は『米糀由来のもの』と『酒粕由来のもの』があります。
多くのサイトでは酒粕由来の甘酒は”アルコールが入っているからNG”と紹介されていますよね。
もともとは、ビールと同じくらいのアルコール(6%程度)を含んでいますが、一般的な市販の甘酒は、アルコールを1%未満に調整し、清涼飲料水として売られています。
そのため、妊婦さんに酒粕由来の甘酒をおすすめしない理由は、アルコールが入っているからではなく、『酒粕由来の甘酒は、腸内環境を綺麗にしてくれる効果を持っていないから』なのです。
高血糖の妊婦さんは要注意
妊娠の影響でおこる糖代謝の異常の中に、『妊娠糖尿病』というものがあります。
現在は、おおよそ1割近くの妊婦さんが、妊娠糖尿病になっているという統計があるので、決して珍しいことではありません。
そして、妊娠糖尿病と診断された場合は、合併症を防ぐために食事療法を行います。
妊婦さんと赤ちゃんの適正な体重管理をするためです。
診断された場合は、病院で医師や管理栄養士の栄養指導を受けることになるので、指示に従いましょう。
食事療法の中では、もちろん糖質の制限をするように指導されます。
甘酒は糖質の多い飲み物ですから、血糖値が高い場合は便秘解消のために甘酒を飲むより、糖質を摂りすぎないことが優先です。
糖尿病の家族がいる人や、高齢の妊婦さん、肥満気味の妊婦さんは、妊娠糖尿病のリスクを持っているので注意しましょう。
まとめ
米糀の甘酒がもつ『オリゴ糖』と『食物繊維』。
これらは、腸内環境を綺麗にしてくれる成分なので、便秘気味の妊婦さんの強い味方となってくれるでしょう。
酒粕由来の甘酒にはほとんど含まれていない成分なので、必ず米糀由来の甘酒を選ぶようにしてください。
便秘を解消するには、『食物繊維やオリゴ糖をとる』『水分を補給する』『便意を我慢しない』などが重要です。
こまめな水分補給と、落ち着いてお手洗いにいける環境を作ることも重要です。
ただし、甘酒は糖質が高いので、血糖値が高い妊婦さんは控えるようにしてくださいね。
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